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コラム
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フッ素のお話☻

フッ素は歯質を強化させて虫歯を予防していくお薬です。

乳歯は永久歯と比べるとかなり柔らかく歯の表面にある硬いエナメル質は永久歯の半分位しかありません。

虫歯菌の作る酸で歯が溶けやすく、一旦溶け始めるとすぐに穴があいてしまいます。

また生え始めの永久歯の表面は虫歯になりやすい未熟で弱い組織です。

その反面、乳歯でも永久歯でも生え始めてすぐの歯はフッ素を取り込みやすい状態なので、この時期にフッ素を

取り入れることで丈夫な歯になります。

 

【フッ素の働き】

①歯の質を強くする。(酸に溶けにくい質になる。)

②虫歯になりかけた歯の表面を元に戻す。(再石灰化)

③虫歯菌の活動を抑制する。

※特に虫歯菌が活動するのは夜寝ている時になります。フッ素はアルカリ性なので、寝ている時に虫歯菌が

酸を出して口の中が酸性になってもフッ素が中和し、口の中があまり酸性にならず、歯を守ってくれます。

 

【フッ素の虫歯予防効果】

・歯磨剤・・・・20%~30%

・歯面塗布・・・30%~40%

・洗口・・・・・40%~60%

 

【フッ化物配合歯磨剤の年齢別応用量】

年齢 フッ素濃度 応用量 フッ化物配合ジェル
6歳未満 500ppm 6ヵ月~2歳  3mm
3歳~5歳  5mm以下
Check-Up
バナナ
6歳~14歳 950ppm 1cm Check-Up
グレープ・ピーチ
15歳~ 1450ppm 2cm Check-Up
ミント

《Check-Upの使用方法》

①歯磨剤として・・・歯磨きの後、唾を吐き15mlの水で軽く

1回うがいをします。

②歯面塗布・・・・・歯磨きの際には使用せず、歯磨き後に適量を

塗布します。

    ※どちらも使用後30分は飲食をしない方が効果的です。

 

ーフッ素洗口液ー(ミラノール250ppm)

(ミラノールの作り方)

①洗口剤1包を溶解瓶の中に入れる。

②200mlの水を瓶に入れ洗口剤を溶かす。

※冷蔵庫で約1ヵ月保存可能です。

(ミラノールの使用方法)

綺麗にブラッシングを行い、1日1回(寝る前)に5~10mlを口に含み、30秒のブクブクうがいをします。

ブクブクうがいが難しければ、ミラノールの液を歯ブラシにつけてブラッシングをしたり、スプレー容器に

入れて歯に塗布しても効果はあります。     ※洗口後30分は飲食をしない方が効果的です。 

 

フッ素は虫歯になりにくい状態を作りますが、完全に虫歯が予防できるものではありません。

虫歯予防の基本は毎日の歯磨きと食生活習慣です。

食生活習慣と歯磨き、それにフッ素を併用することで高い効果を発揮します。

歯科医院での定期的な健診・チェックに来院頂き、丈夫で虫歯のない歯を目指しましょう!! 

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