歯を失ってしまったら・・・
虫歯や歯周病、外傷などで歯を失ってしまった場合、そのままにしておくと、どうなると思いますか??
次のようなことが起こってきます。
①嚙み合わせの変化
歯列にかかる力のバランスが崩れ、抜けた歯の方に向かって隣の歯が移動したり、傾いたりして
残った歯同士の間が空いてきます。
②発音がしにくくなる
奥歯が無くなると、ラ行が聞きとりにくい発音になります。
前歯の場合はサ行、ハ行、マ行の発音がしにくくなります。
③虫歯や歯周病になる
歯並びが悪くなり、磨き残しがちになります。
その結果汚れが溜まりやすくなるため、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
③見た目が老ける
歯が抜けたままの状態だと、歯茎や骨が痩せて頬が下がり、ほうれい線やシワ、たるみが出て
老けて見えるようになります。
④顎への影響
嚙み合わせが悪くなるため、顎の関節に負担がかかり、口が開けにくくなったり、
顎関節症を引き起こす原因になります。
⑤頭痛・肩こり・腰痛などが起きる
噛み合わせのバランスが崩れてしまうことで、体が歪んでしまい、頭痛や肩こり、腰痛などが起こる場合があり、
転倒のリスクも高まります。
⑥咀嚼の問題
歯が抜けたままだと、きちんと嚙めずに咀嚼が悪くなります。
噛み砕き切れてない食物が体内に入ることで、内臓にも負担がかかってしまい、消化吸収にも悪影響を与えます。
⑦脳への影響
しっかり嚙めなくなることで、脳への刺激が減ってしまいます。
脳が活性化されなくなり、認知症にかかりやすくなると言われています。
【歯が抜けた場合の治療法】・・・入れ歯・ブリッジ・インプラントの3通りあります
①入れ歯
審美性・・・見た目は他の2つに劣る 部分入れ歯の場合、金属のバネが目立ってしまう場合がある
噛む力・・・天然歯の30~40%程度
違和感・・・熱さを感じにくくなる
他の歯への影響・・・少ない。部分入れ歯の場合バネをかける歯に負担がかかる
外科的治療・・・必要ない
費用・・・保険適用
治療期間・・・部分入れ歯であれば短期間 本数が多くなれば少し長くかかることもあります
②ブリッジ
審美性・・・比較的優れている 保険外の素材を使用すれば、天然歯に近い仕上がりになる
噛む力・・・支えとなる歯の状態で異なるが、天然歯の60%程度
違和感・・・ほとんどない
他の歯への影響・・・支えとなる歯に負担をかけ。(支えの歯は神経をとらなくてはならない場合が多い)
外科的治療・・・必要ない
費用・・・保険適用
治療期間・・・支台歯の状態にもよるが、比較的短期間
③インプラント
審美性・・・非常に優れている 天然歯に近い仕上がりになる
噛む力・・・ほぼ天然歯と同様
違和感・・・ほとんどない
他の歯への影響・・・他の歯に影響はない
外科的治療・・・手術が必要
費用・・・保険適用外のため高額になる
治療期間・・・長くなる
一人一人、お口の中の状態が異なるため、その状況でメリット・デメリットも変わってきますので、
お気軽にご相談下さい。
まずは歯を失わないことが大切です。半年に一回は定期健診を受け予防していきましょう。