親知らずとは・・・
親知らずとは、永久歯が生えた後に生えてくる一番奥の奥歯(前歯から数えて8番目)で、20歳前後で
生えてきます。親知らずは生えてくる場合と存在していても生えてこない場合、先天的に存在しない場合
などがあります。永久歯の中で一番最後に生えてくるため、生えるためのスペースが足りず、横向きに生えてくる
場合も多くあります。
しかし親知らずは必ずしも抜かないといけないというわけではありません。
【抜かなくいい親知らず】
・他の歯と同様にまっすぐに生えていて、歯磨きもしっかりできている場合。
・顎の骨の中に完全に埋まっていて、歯や歯肉に影響がない場合。
・一部歯茎に埋まっていて、腫れや痛みがない場合。
【抜いたほうがいい親知らず】
・一部歯茎に埋まっていて、腫れや痛みを繰り返す場合。
・親知らずが手前の健康な歯に悪影響を起こす場合。
・咬み合わせのバランスが悪い場合。
・虫歯や歯周病になっている場合。
親知らずは歯磨きがしにくく、清潔を保つことが難しいため虫歯や歯周病になってしまうリスクが
高くなります。また磨き残しで食べかすが停滞してしまったり、虫歯があることや歯周病によって
口臭にもつながります。
顎の骨の成長は20歳後半で止まり、年齢が若いと顎の骨が柔らかく比較的抜歯しやすいことが多いです。
顎の骨は年齢と共に硬くなるため、できれば40歳前に抜歯することをおすすめします。
女性の場合は妊娠するとホルモンの影響によって、歯肉炎が起こりやすくなります。
妊娠中や出産後に炎症が起きた場合、痛み止めや抗生剤などを服用できない場合もあるため、炎症を起こす
恐れのある親知らずがある場合は妊娠前に抜歯しておいた方が安心です。
抜かなくてもいい親知らずに当てはまる場合でも、矯正治療などで抜歯が必要になること等、状況によって
変わるので、気になる方は一度相談してみて下さいね(⌒∇⌒)